耳と尻尾を持ち、敏捷で優雅な肢体を持つ猫型種族、レベッカ。彼らの国では、砂だけが、触れたすべてのものを切り裂く「虚無」という現象が、森の中に広がっている。飢饉に苦しむ辺境の村で天涯孤独に暮らしていたコノエは、ある朝、自分の体に痣ができ、耳も色が変わっていることに気づいた。暗夜に染まったかのような不吉な黒――それは古くから伝わる呪いの証しだった。コノエは危険な森を越え、真実を探す旅に出た……最強コンビがタッグを組んだ美しい付録の小冊連載が、ついに単行本化！…