X戦記コミックス。世紀末の舞台では、人類の運命と世界の存亡は天の龍と地の龍の対決にかかっている。神威という少年がすべての鍵だが、彼が選択をした後、彼を待っていたのはもっと残酷な現実だった。「運命」は本作の中で最も頻繁に登場する言葉で、誰もが不幸を背負っているようだ。子供の頃、神威は小鳥を守ると言ったが、封真は、私があなたを守る、大人になってから、神威が選択をした後、封真は小鳥を殺し、神威は天竜になって封真は地龍になった。昔の親友が宿敵になる、それが運命なのか。人は永遠に運命のいたずらから逃れられないのではないでしょうか。1999年の「約束の日」、地球崩壊……ある少年の出現で、地球と人類の「未来」を賭けた死闘が始まった。その少年の名は「神威」、すなわち「神の威厳を代行する者」あるいは「神の威厳を狩る者」である。地球の運命はその手にかかっている。人類を滅亡させて地球を自然再生させることを提唱する「地の龍」と、結界の破壊を阻止するための「天の龍」という2大勢力にとって、神威の存在は双方の勝負に関わる不可欠な鍵である。だから「地の龍?七御使」と「天の龍?七封印」、それぞれの能力者が東京に集結している。母の死後、6年ぶりに東京に戻った15歳の少年司狼神威は、幼なじみの桃生小鳥と小鳥の兄封真と出会う。そこから「運命の物語」が始まる。皇居を中心に、仏手の形をしたコースに敷かれた山手線、新宿高層ビルの巨大な結界石、不安定な地盤を支えるサンシャインビル、東京タワー、東京駅、東京湾大橋、都庁ビル、地球が形成する巨大な結界の楔をくぐり抜けたメトロポリタン東京を舞台に、「運命」の戦いが繰り広げられる。「この世界がどうなるかは私には関係ない」と、守るのは愛する少女と親友が暮らすこの土地だけ（CLAMP姉さんの一貫した作風だよ！）、神威は最終的に天の龍?七封印の一つとして選んだ。しかし、大好きな少女と大切な親友を同時に失ってしまう……。