父の経営する大衆食堂で料理人見習いをしていた津留見明日太は、父の魂ともいえる三徳包丁（包丁名）を火災から救い出すために火の海に飛び込んだ。そして気づいたら、そこは見たことのない密林の奥だった。イノシシらしき野獣に襲われ、『森辺の民』を名乗るエナメルという少女に救われた明日太は、そこが異世界であることを知る。ガスレンジ、冷蔵倉庫などは存在せず、人々は生きているために食べるだけです。料理の概念のない異郷で、無双の見習い料理人。…