第26回講談社漫画賞少女漫画部門受賞。「こんな日をずっと待っていたのかな?」小野さんと再び会って、英二と知り合い、千影の世話をしたり、ケーキを売ったりして、これは私の最近の生活です。私はずっとあの暗い部屋の腐敗臭が、とっくに知らないうちに私から遠ざかっていると思っていた。しかし、警察が「誘拐され、最後に冷たい死体になった子供たちは、私が売っているケーキでお腹がいっぱいになった」と教えてくれたとき、その部屋の鼻を刺す生クリームと血の生臭いにおい、そしてかすれた低い男の声が、一瞬にして私に襲いかかり、耳にも子供たちの悲鳴がかすかに聞こえた。…