しかし、予想以上に内容が良かった。収められた短編は全部で9つ。18歳になると醜くなる呪い、復讐のために芸能界入りを目指す少年、「オオカミが来た」式の嘘つきショタ、故郷を離れたが帰る時には変わり果てた青年、死んでは生き返る腐乱死体、成績優秀で偏屈な秀才、暗い世界で悪党と張り合う盲目の娘、人が人を食べる時代を経験した父、幼い頃から比較に生きる良い姉妹。雰囲気はずっと抑圧されていて怪しくて、品質はまちまちだ。しかし、全体的にはエンディングでの俗っぽい突破が実現し、視覚的恐怖のほか、心理的恐怖の比重が主導的になった。私が見た楳図の作品の中で比較的に良い感じの1部です。