別名：調和
森野が何気なく拾ったノートから、第3の連続死体遺棄事件を摘発する。この犯人の手口は残酷で、死者はみな妙齢の少女で、犯人は彼女たちを山中に連れて行って、殺してから死体を砕いた。1人目の死者の内臓はすべて切り出され木に釘付けにされた。2人目の死者は100枚に切られ、小屋に整然と並んでいた。3人目の死者の頭や五感はむやみに体に押し戻された。森野は好奇心から3人目の死者の服や靴を取り、彼女の振る舞いをわざと真似したため、自分を犯人の獲物にした……。断掌事件WRISTCUT篠原先生は幼い頃から手癖があり、他人のきれいな手のひらを切り落とし、自宅の冷蔵庫に保管して鑑賞し、暇な時に手を出して撫でたり、心のことを打ち明けたりするほど好きだった。ある日、「私」は思わず先生の家に忍び込んで、すべての手のひらを盗んで、さらにわざと手がかりを残して、自分を脱出させて、そして先生に森野の仕業だと思わせて……。TWINS森野は双子の妹に似ていて、母親の見分けもつかないほどだったことを覚えている。幼い頃から、この姉妹は死のゲームが好きで、瀕死の瀬戸際の感覚を試してみたり、仮死の時の周りの人の反応を見たりしていた。8歳のある日、妹は首をつって自ら殺した……