子供の頃遊び相手だった小太郎は匂いに敏感で、乗り物、体臭、芳香剤…彼が恐れていた匂いは牛の毛のように多く、女性の匂いはさらに我慢できなかった。小さい頃から小太郎の世話をしてきた私にとって、小太郎が可哀相な声を出して「興ちゃん～」と呼んで泣いてせがんでくるのはもう普通で、それは小太郎が私より背が高い今も変わらない。しかしある日、小太郎は「私は小興の味が好きで、小興に触りたい」と言って、その後もまだ…