砂漠帝国は広く、古くから竜を信奉し、竜が慈雨を降らせ、国に祝福と生命の復興の象徴をもたらすと信じてきた。数百年待っていた竜の跡が、ある日突然竜族の孵化のニュースが流れた。廃位の危機に直面した太子は喜んで竜の前に来たが、見ていたのは半神の子供だった。神官の建言によれば、竜は成長して本来の竜族の姿を取り戻すまで神宮の中に深く隠れなければならない。しかし、龍神祝祭の前夜、女官の依頼を受けた「遡」は馬舎で偶然子供に出会い……羅汎帝国から逃れた奴隷「遡」と「丹」、まだ完全に成長していない竜、野心的な太子を渇望した。彼らの間に織り込まれた愛と執念の円舞曲。