平成最大のテロ事件を引き起こしたとして死刑判決を受けたテロ集団の首領の次女?優莉結衣。事件当時9歳だった彼女が犯罪集団と関連していたことを裏付ける有効な証拠は見つからなかったが、公安の監視対象としては、最終的には他人の一刻もない監視の下で平穏に過ごすしかなかった。しかし、結衣の日常は、総理大臣が通っていた武蔵小杉高校を訪れたことをきっかけに一変。総理大臣の命を奪おうとした武装勢力が突然乱入し、学校の校舎を占拠した。そして銃兵器を野放図に使用する武装勢力に対し、結衣は一人で戦い始めた。彼女をそう駆り立てたのは義憤だったのか、それとも——。武装勢力の真の要求は一体何なのか。事件の背